私のお楽しみゲーム

昨日はTSUTAYAの半額デー。深夜になって思い出して、凍えるような雨の中、頭まですっぽりダウンの完全防備でオイラと二人そそくさと出かけた。チトセトラをはじめる前なら半額なのをいいことに一度に10本も20本も借りてオイラにあきれられる私だったけど、今はそんなに観ている時間もないので、自分は1本、オイラと二人で観るものを3本借りた。

オイラと相談して借りたのは『スイミング・プール』『クリムゾン リバー2』『デイ・アフター・トゥモロー』。彼は哲学的な気分ではなかったらしく、サスペンスとかパニックとかそっちに気がむいていた。私はどんなジャンルでもだいたいOKなので、オイラセレクションにとくに異論はなかった。
ただおどろおどろしい人間の狂気を描いたような映画をみるとやっぱり心が少しささくれ立つので、その後にヒューマンドラマとかハートフルファンタジーとかが観たくなる。前作のクリムゾンリバーから想像するに精巧でリアルに作られた死体などが随所に出てきて、自分が襲われるような恐怖を味わうことが予想されるので、ハートフル系を一本借りることにした。

私は映画を観る前にいろいろな情報を得すぎていると、その映画を楽しむことができなくなるので、観るのはせいぜい予告映像に留めて、事前にあまりレビューなどを読まないようにしている。私が勝手に間違いないと思っている監督さんや役者さんの映画はレビュー負けしない何かがあるとふんで、たまに読むこともあるけど(笑)
一時期、能書きをいろいろ知っているのはかっこいいと思い込んでいたので(笑)、レビューを読みあさっていたけど、自分以外の思考が入ることで、逆に期待しすぎて面白くないと感じることが多かったし、理性が働きすぎて論理的に映画を観てしまうこともあった。
今は、別に後で評論するわけじゃなし、色メガネなしの素の自分で素直に映画を受け止めて、自然に楽しみたいと思うようになった。
ある種の映画は感性を鍛えると私は考えているけど、結局論理的に観てしまったのでは、何の意味もないように思える。考えるのではなくて感じる方が、自分も心地よいし、自然に自分の肥やしになるのかな、と思うのだ。

なんだか偉そうなことを言っているけど、事前調査をしないもう一つの理由の方が実は私の楽しみだったりする。
映画館で観るより、ウチでDVDで映画を観ることの方が多くなってしまったので、レンタルショップに行くことが増えた。ずらっと並んだ映画の数々。その中からパッケージの雰囲気と大まかな筋書きだけで、自分の『当たり!』を見つけだすこと。それが楽しいのだ。
パッケージデザインがオシャレで心惹かれるものでも、映画自体にはオシャレ感はなかったり、すごそうな事がつらつら書いてあるのに実際は???ってものだったり、いつ行っても全然レンタルされていない映画だったのに何か惹かれて観てみたらすごく面白かったり。
そんな数々の失敗や成功の繰り返しで、だんだん『当たり!』に出会えるように。徐々に自分の好みの映画の匂いをかぎ分けられるようになってきたのだ。大当たりに出会うとなんだか自分が目利きになったようで小躍りしたくなる(笑)ただ、『当たり!』かどうかは私の基準で他の人には当てはまらないので、完全に自分一人のお楽しみゲームなのだ。
ブログ常連の方ならもうご存じかと思いますが、こんな具合に理屈っぽいおしゃべり好きなので、どうだった?などと、ついうっかり聞いてしまったなら、あ〜でもない、こ〜でもない、と映画情報としては意味を持たない私自身の感想を延々聞かされることになるでしょうからご注意を(笑)

そんなこんなで、今回の私のお楽しみゲームで選んだのは『パピヨンの贈り物』。
邦題つける方、ホントに上手だな。タイトルだけで惹きつけられるし、ロゴもかわいい。ストーリーもなんだかほんわか出来そうな感じ。私は色がキレイな映画が大好きなので、それは味わえそうな予感。パッケージから想像するにDVDのメニュー画面もかわいいだろうから、きっと作品づくりの参考にもなるし、これなら観たい。と、この映画に決めたのだ。早く時間を作って観られるといいんだけどな。

そう言えば、先日観た『ポーリーヌ』も色がキレイだったっけ。きっと監督さんのこだわりだろうけど、キレイ色好き私としては、ラストまで終始一貫あのトーンでいって欲しかったな〜なんて言ってみたりして(苦笑)ストーリーは適度にじんわり。楽しみやすい映画だった。

Posted by tito, [ シネマ ] 2005年01月26日(水)12:57 | コメント (0)

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