東京国際キルトフェスティバル
行って来ました〜！！東京国際キルトフェスティバル。とにかく人、人、人、の大盛況！！かなり熱気に包まれてました。
いつもなら人混みご勘弁の私なのですが、東京ドームに入るなり、なんだか元気いっぱい、さあ行くぞ〜って感じ。カメラをぶら下げ、200以上あるマーケットブースを全部みるぞと勢いよくスタンドから駆け下りる。
人をかき分け、かき分け、のぞき込む。お宝フィードサックがてんこ盛りのワゴン。復刻柄もお買い得！！かわいい布地に目移りしながら、あっちへふらふら、こっちへふらふら。すご〜い。かわいい。きゃ〜！！←もう完全にイカレている私（笑）
ど、れ、に、し、よ、う、かな？
お手頃価格の布地を物色していると、向こうの方でご婦人方の黄色い声が。ふと見ると黒山の人だかり。これは何かいいものがあるのか？！と駆け寄ってみる。なんとそこでは、あのオートクチュールビーズ刺繍の田川啓二さんが、ご婦人方に囲まれて、サインをしていた。
やっぱり田川さんは素敵ね〜とご婦人らしく、みなさん表面的には静かな様子で、しかし熱〜い目線を投げかけている。確かにステキかも。しかも刺繍はすごいし。尊敬の念を込めてこっそりぱちりと撮らせていただいた。←後で見たらちゃんと撮れていなかったけど（苦笑）
さらに進んでいく。1ブースごとに足を止めては物色しているので、なかなか進めないのだけど、ようやく中心部までやってきた。
ここはキルトコンテストの入賞作品の展示ブース。それぞれの個性が光るキルト作品。気の遠くなるような細かな仕事。規則正しい図案。色とりどりの布たち。すごい、という言葉しかでてこない。普通ミシンを使うメリットは早くそして正確に直線が縫えるということがあると思うけど、ミシンを多用した作品の中では、人の温かみが存分に表現された、細かくて自由な曲線のキルティングがほどこされていたり、逆に手縫いでは人がここまでできるのかというほど正確な直線が一針一針、想いを込めて縫われている。作品から受け取るオーラに圧倒されて、この感動をうまく表現できない自分がもどかしくなるほどだ。
次に現代アート・キルトのブースに。海外の作家さんの作品が多くあって、作品を見ているうちにものすごく自分自身が解放された気分になった。表現するということは自由でいいんだ、と言われているようで。
大勢の方々の作品を存分に鑑賞した後、いよいよ受賞4作品の前に立った。
もう言葉がでない。脱帽。完成までの長い月日を考えると、胸がじんわりした。胸が苦しくなったと言った方がいいかもしれない。それぞれの巧みな針裁き、図案、配色のすばらしさ。作品から気迫を感じる。
中でも私は準日本キルト大賞の「輝煌」に惹かれた。百円玉大（たぶんそのくらいだったと思う）の小指の先に乗せられるような、ほんの小さな六角形の布を数え切れないほど縫いつないで2.4メートルもある、見上げるような大きなキルトへと作り上げられた作品だ。図案や配色では他にも好みの作品があったけれど、この作品を仕上げるまでに同じ六角形をつなぐという作業にどれだけの根気が必要だったのかと思うと敬服する。もしかすると作者の方はその繰り返し縫い進む作業を楽しんで製作されていたのかもしれない。だけれど、何でも性急過ぎる私にとっては繰り返すという作業は辛く困難なことで、おそらくどんなにがんばっても真似のできないことなのだ。私に欠けている部分。それを再認識させられるほどの静かな素晴らしさのある、力のこもった作品だった。
このキルトフェスティバルには専門学校時代のお友達に誘われて出かけたのだけれど、本当に行って来てよかった。これまでキルトのすばらしさはもちろん認めていたけれど、実のところ、私には『ご婦人方の趣味の世界』のイメージが強くありすぎて、あまり関心を持っていなかった。今日もたくさんの布地屋さんが出店しているということにつられて、足を運んだにすぎなかったのだけど、数々の素晴らしい作品に出会って、完全にキルトに魅せられてしまった（苦笑）Sちゃんよ、誘ってくれてありがとうぅぅ（泣）
このお店でカットクロス入手
たくさんの作家さんの作品に刺激をうけて、布もいくつか買い込んで大満足。帰り際、お互い作品づくりがんばろうね、などとSちゃんと話しながら、キャシー中島さんのお店の前を通ったら、旦那様の勝野洋さんが直々に接客していた。
ファイトォ！！いっぱ〜つっ！！
歩き疲れて重くなっていた足取りが、一瞬、軽くなった気がした（笑）
とっても充実した一日だった。また明日からがんばるぞ。
帰ってオイラに報告したら、テキサスに会いたかった〜と悔しがっていた（笑）
Posted by tito, [ イベント行脚 ] 2005年01月31日（月）20:08 | コメント (0)
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